植物調節剤の

検査・検定事業About TEST

1.植物調節剤の薬効・薬害試験

 薬効・薬害試験は、基本的な試験方法が示された「試験実施基準」に準じて、委託者より試験申請された植物調節剤ごとの処理時期や薬量などが示された「試験申請書(計画書)」に沿って行われます。

試験には、植物調節剤の作用を確認する作用性試験や、薬剤活用場面にて実用性を確認する適用性試験などがあります。

これら薬効・薬害試験の結果は、農薬登録申請に用いることができ、有識者により試験結果を整理した内容(技術指標原案、使用基準)は、地方自治体にて示される防除基準、普及・技術情報作成用の資料としても活用されています。

植物調節剤の薬効・薬害試験

作用性試験

新除草剤について殺草特性、薬害特性などを解明し、適用性試験実施のための資料とします。

作用特性試験(水稲)
・作1試験:殺草特性、薬害特性の検定
・作2試験:土壌中の残効期間の検定
・作3試験:土壌中の移動程度の検定
・作4試験:作用部位の検定

作用性試験(畑作)

適用性試験

作用性試験などにより有効と認められた植物調節剤について、作物および栽培法別に実用性を判定し、使用基準(処理時期、薬量、処理方法、適用地域、適用土壌など)を定めます。

適用性試験(水稲)

委員会(有識者会議)

試験方法研修会

試験方法研修会

2.植物調節剤の残留試験

農林水産省が定める作物残留試験(圃場試験・分析試験)用のGLP適合施設として認定されています。
また、土壌残留試験、水質汚濁性試験、土壌吸着試験なども実施しています。

作物残留試験圃場(植調研究所)

作物残留試験(圃場試験)

作物残留圃場試験棟(植調研究所)

分析試験(植調研究所)

3.植物調節剤の永年蓄積残留試験

同一薬剤を永年使用することによる土壌中の蓄積残留性と土壌環境影響に関する調査研究を行い、普及された植物調節剤の環境への安全性に関する情報として提供します。

永年蓄積残留試験圃場

化学分析(植調研究所)

昭和49年から試験を開始し、40年以上にわたって試験を継続している薬剤もあります。